体の異常
心電図は会社の健康診断で、時々に異常が出る項目でした。安静時洞性徐脈、非特異的ST-T変化疑い、というものが診断されることがありました。
徐脈はマラソンとロードバイクをするので、いわゆるスポーツ心臓だろうと気にしていませんでした。
デスクワーク中の脈拍は50台、睡眠時は30台に落ちることもあります。
今までの気にしたことが無かったため、検査前に特に申請もしていませんでした(というか、自分が徐脈のことも忘れていました)
胸部X線検査、医師の問診も終わり、
コーディネーターさんと会計の待ち時間、
気になっていた事を聞いてみました。
「私の提供する患者さんの詳細って、そろそろ教えて頂けたりするんですか?」
「あ、まだお伝えしてませんでしたね。〇〇さんの患者さんは…、〇〇在住、50台、男性です」
「なるほど…」
どんな方でも勿論提供しますが、若い女性や、人生これからの若い人だったら、と心の片隅で思っていたのは、ここだけの話。
もちろん50台の方のも、これから孫の顔を見たり、定年後の人生があるんです。
喜んで提供しますよ!
「次は1ヶ月後になりますが、自己血になります。前日にまたフォローの電話をお入れしますね」
といい、コーディネーターさんと別れました。
その日は午後から仕事だったので、車で会社に移動中、
骨髄バンクから電話がありました。
「〇〇さんのお電話でしょうか?本日受けて頂いた心電図に異常が診られたので、再検査をして頂かないといけないのですが。。。」
「え、異常ですか?」
「急で申し訳ないのですが、日程の調整をいたしますので、予定の空いている日を教えてください」
「会社と調整するので、折り返します」
ここに来て再検査…
すぐに会社に電話して、翌日の午前中は人が足りているとの事で許可をもらいました。
私としても、患者さんのために1日でも早く結果が出たほうがいいと思っていたので、翌日に半休をもらえたのは不幸中の幸いでした。
前回は患者さん都合でコーディネート終了。
今回のコーディネートが、私の健康理由で中止になるのだけはなんとか避けたい。
その日の夜は、骨髄移植までたどり着けるか、心配であまり眠れませんでした。