3.メール
時は流れて数年、仕事中に私のスマホに一通のショートメールが来ました。骨髄バンクのドナー候補になられた事のある方ならご存知のあのメールです。
【日本骨髄バンクからのお知らせ】あなたと患者さんのHLA型が一致し、ドナー候補者に選ばれました。
詳細※※※※※※※※※※
「え?、ホンマに適合したん?」
真っ先に感じた感情は嬉しさでした。
そして妙にハイテンションになりました。
「ホントに適合することがあるんや。私も人の命を救えるのかな?」
すぐさま嫁さんにショートメールをスクリーンショットして、LINEしました。
お昼過ぎに返信が帰ってきました。
嫁「げ、マジで?」
私「ドナーになるの反対?」
嫁「いや、反対ではないけど、驚いてるだけ。私も医療従事者だし、骨髄移植について少し調べてみるわ」
嫁さんは、私のように楽観せず、骨髄移植について、色々と調べてくれていたようです。
困っている人の助けになると、喜んでいた私に対して、嫁さんは冷静でした。
家に帰るとすぐに骨髄移植の話になりました。
嫁「少し心配だけど、あなたがやりたいならやったらいいと思うよ。ウチの病院でも、後輩に骨髄バンクで提供した子がおってな、手術後は少し痛そうにしてたわ。今度その子からどんな感じだったか聞いて見るわ」
私よりよっぽど深く骨髄移植に対して考えてくれていた嫁さん。私も、ホームページやツイッター、ブログなどで情報を集める事にしました。