手術

看護師に付き添われて手術棟へ。

 

手術棟の前にはすでに何名か患者さんが並ばれていました。

皆さん午前中に手術を受けられる方々みたいです。

私もその後ろに並び、順番が来ると看護師さんが、

 

「おはようございます、生年月日とお名前おねがいします」

 

「〇〇年〇月〇日、〇〇です」

 

「〇〇さんですね、ではこちらへどうぞ」

 

手術室へ案内されました。

 

 

まず驚いたのが、手術室の多さです。

 

大学病院ということもあり、二十数室の手術室がありました、早いところでは、すでに手術が始まっているところもありました。

 

手術室では、すでに看護師さん達が、手術の準備をされていました。

 

手術室はモニターが沢山あり、ドクターXで見たようなあんな感じのとても広い部屋。何畳あるのか…。

見たこともない器具が、沢山置いてありました。

 

「〇〇さん、こちらへお座り下さい」

 

手術台の横に置かれたストレッチャーに座らされました。

 

「〇〇さん、おはようございます」

 

担当医師の方々が続々と入ってきました。

 

「よろしくお願いします。手術室入るの初めてのなんで、何かすごいですね…」

 

「色々置いてますよね。もうすぐ始まりますからね」

 

キョロキョロ、不審な私。

 

「〇〇さん、こちらの帽子を被って横になって下さい」

 

不織布の帽子を被って、ストレッチャーに横になります。すると、初めての見る医師が、

 

「〇〇さん、麻酔医師の〇〇です。今から麻酔入れていきますね。まず目がクラクラする薬を入れます」

 

左手に点滴が刺され、薬を入れられると目が回った感じに。

 

「〇〇さん、気分はどうですか?」

 

「目が回ってます、上から下に景色が動いてます」

 

「じゃあ麻酔いれますね」

 

次の瞬間、目の前が真っ暗になりました………。