骨髄採取後

トントン、「………〇〇さん」

 

肩を叩かれたからか、名前を呼ばれたからなのかわかりませんが、目が覚めました。

 

「ウッ」

 

気管挿管されているため、吐きそうに。

胃カメラを入れられている感覚です。

 

それを見たタイミングで、医師が上手に管を抜いてくれました。

 

「〇〇さん、終わりましたよ〜」

 

意識はしっかりしているんですが、声が出ません。

 

動かせるのも目だけ。

 

すでにベッドに寝かされており、看護師さん二人がベッド押してを来た道を戻って行きます。

 

エレベーターに乗って病棟、病室へ。

 

 

病室へ戻り、看護師さんがベッドを元通りにセットしてくれます。

 

徐々に意識がはっきりしてきました。

 

 

 

「終わった………」

 

やり切ったという気持ちではなく、

いつの間にか終わっていた、

といった感覚の方が正しいでしょうか。

ホッとした感覚もあり、

これで終わり、と寂しさもあり。

色んな感情が入り交じりました。

 

あとは…

「うぅぅ、気持ち悪い………」