最後の夕食

コンコン、「〇〇さーん、夕食です。」

 

「ありがとうございます」

 

病院食もこの夕食を合わせて、あと2食。

 

あっという間です。

 

今夜のメニューは、カレイの西京焼き、里芋のそぼろ煮、焼き厚揚げ。

 

 

話が少し変わりますが、私は嫁さんより早く家に帰ることが多いので、夕飯を作るのは私の役割になっています。ありがたいことに、子供達は私の作る夕飯が美味しいと言ってくれています。

 

病院で出たメニューは、キノコ(きゅうり)のドレッシング和え以外はほとんど作れますが、やはり作ってもらうご飯は美味しいですね。

 

自分で作ると、どうも味の予想がついてしまうし、自分好みの味付けにしてしまいます。

 

病院食は美味しくないという人がいますが、私がお世話になった病院は、どれも工夫されていて美味しかったです。

 

「ごちそう様でした」

 

 

下膳してゴロゴロしていると、

 

コンコン「〇〇さん、失礼します。今晩受け持ちさせてもらう〇〇です」

 

「よろしくおねがいします」

 

「最後のお薬入れますね」

 

そう言うと、手際よく点滴に入れて下さいました。

 

話しやすそうな看護師さんだったので、今回の入院で初めての世間話をしました。

 

「夜勤大変ですよね?私の嫁さんも助産師なんだすが、夜勤のときは命を削って働いてるって言ってます」

 

「夜勤はそうですね〜。大変です。命削ってると言われたらそうですね。夜勤明けは家に帰ってずっとボーとしてるか寝てますね」

 

 

病気と戦っている患者さんがいれば、患者さんをサポートしている医療従事者がいます。私は幸運なことに、医療従事者の嫁さんと結婚することができ、毎日色んな患者さんの話を聞きます。

助産師なので、病気というより生命の誕生と死の話が多いですが。。。

話を聞いていると、壮絶な体験をしている患者さんがいると、それをサポートしている嫁さんも、間接的に壮絶な体験をしているわけで………。

医療従事者の方々にはホントに頭が下がります。

私がのほほんと夜寝ている間も働いていて下さるのですから。

 

今回の入院で嫁さんの凄さ、ありがたさが改めてわかりました。

いつもありがとうございますm(_ _)m